2階の天井からの雨漏り
台風により瓦がずれたことによる雨漏りだと予想できます。古い建物の場合、瓦の葺き方は土の上に瓦を置く方法になります。土の上に置いているので強風時の台風の時などにはズレが生じて雨水が侵入してきて雨漏りの原因になる時があります。
業者さんによっては屋根全体をやりかえるようなことを言いますが、瓦のずれを直すだけで済む場合もあります。
もし、瓦のずれ等なく、わからない場合は、「水掛け検査」等、雨天以外で実際に水をかけて原因を特定できるようにします。
窓近くの雨漏り
窓周りのコーキングの劣化によって生じる雨漏りです。これが結構、多いのです。コーキングが劣化して亀裂が生じると、そこから毛細管現象による雨漏りが考えられます。比較的新しい木造住宅は防水テープなどで念押しの雨漏り対策をしていますが、古い建物はそこまでしていない場合が多いのです。横降りの雨などが降るとコーキングの亀裂部分が雨漏りの原因になります。その場合は、コーキングの打ち直しになりますので足場を組んでの作業になります。このタイミングで足場を必要とする他のメンテナンス工事(外壁の塗装等)も検討する場合が多いです。
もう一つ、壁の雨漏りで考えられるのが結露です。他のQ&Aでもある様に結露により雨漏りと勘違いしてしまう場合があります。台風が来るのは秋が多いですから、温度差による結露は考えにくく、湿度による結露が考えられます。その部屋にたくさんの人がいた場合など呼吸により。結露が生じる場合があります。呼吸することにより、水蒸気が多くなり、結露してしまうということになります。この場合は、換気して水蒸気を放出することによって解決されます。水蒸気量を下れば結露の発生を防ぐことが出来ます。
参考資料(雨漏り調査おおよその費用)
目視による調査
建物を目で見て現状を確認できる場合は、調査費は0~3万円です。
屋根のズレや外壁のヒビ割れなど、基本目で見える範囲で原因を特定できた場合には、調査費はかからないケースが多いです。
散水調査
雨漏りが一時的に止まっており、晴れていて雨漏りの原因がわからない場合には、発生箇所と思われる部分にホースで水を流し入れる「散水調査」を行うことがあります。
費用は3~30万円位で、屋根など高い位置で作業する場合には足場代がかかるため高額になります。
また、ご自宅の水道を使うため、水道代が別途かかります。
紫外線投射発光調査(発光液調査)
発光塗料を混ぜた専用の調査液を散布し、屋根裏や室内から紫外線を当てて、侵入経路を調査する方法です。
塗料が発光することにより、漏水している箇所を特定できます。雨漏りしている場所が複数あると考えられる際に行うことが多く、費用は5~25万円ほどです。